UMAREX MP5 ガスブロ Gen1とGen2の違い
UMAREX MP5 ガスブロ は発売以来、スチールプレス成形のレシーバーとH&Kライセンスによるリアルな刻印、実銃同様のコッキングハンドルを用いたチャージング操作、鋭いブローバックリコイル、 MP5 の豊富なバリエーションをモデルアップするなど、数あるエアガンブランドが MP5 をモデルアップする中でも群を抜いた高いクオリティーを誇ります。
発売開始から10年近く経過した UMAREX MP5 ガスブロ ですが、近年Gen2モデルへ改良が行われました。今回は、そんな UMAREX MP5 ガスブロ の Gen1モデルとGen2モデルの違いについて考察したいと思います。
マウントリブが変更に
実銃における MP5 が世に登場したのは1960年代で、当時は現在のようなドットサイトや光学機器ではなくアイアンサイトでの照準が基本でした。そのため MP5 には光学機器をマウントするピカティニーレールがありません。光学機器の搭載には MP5 用のレールマウントを取り付ける必要があります。
レールマウントは MP5 のアッパーレシーバーのリブに引っ掛けて固定しますが、UMAREX MP5 のアッパーのデザインがGen2では一部改修され、マウントリブの幅が27.7mmから26mmへと変更となりました。
MP5 のレールマウントは各社から販売されていますが、設計によっては取り付けができない場合があります。UMAREX MP5 の前期用と後期用の2機種を販売しているメーカーものもありますので、ご購入の際はお間違い無いようお手持ちの MP5 のリブ幅の確認をお勧めします。
MP5 ガスブロ Gen2最大の肝、バルブロック機構廃止
ガスブローバックガンは、ハンマーの打撃力によってマガジンのバルブを押すことでガスを放出させています。
ガスの放出は瞬間的ではなくボルトやスライドが一定位置まで後退すると止める、いわゆるバルブロック機構というものがあり、 UMAREX MP5 Gen1 でもこの機構を採用していました。
しかし Gen2 では VFC M4 Gen3 と同じくバルブロック機構を廃しました。これにより発射の際のガスの放出量を必要最小限に抑え、マガジンの冷えによる動作不良の改善と低燃費を実現しています。
ロアレシーバー内に収納されるトリガーボックスは、シャーシカラーが銀がGen.1で、黒がGen.2です。トリガーボックス左側のレバーがバルブロックレバーで、ボルトキャリアが一定位置に後退するとガスの放出を止めます。
Gen2ではレバーが動かないよう樹脂製のパーツによって固定され、機能を省略しています。
樹脂パーツは簡単に外すことができ、Gen1同様にバルブロック機構を生かすこともできますが、Gen1とGen2ではバルブロックレバーの先端の形状が異なりますので、加工を行うかGen1パーツに入れ替える必要があります。
HOPチャンバーとアウターバレルが変更
UMAREX MP5 Gen1 のホップ調整はレシーバー内側から調節する機構でした。調節にはレシーバーを分離しボルトキャリアを抜く必要があり、HOP調整を行うのに少々手間のかかる作りではありました。また、マガジンからBB弾をチャンバーに送り込む通り道となるフィーディングランプも別体パーツとしてアッパーレシーバーにネジ止めされています。
Gen2ではアウターバレルの基部にホップ調整機構を搭載し、ハンドガードを外すだけでHOP調整が可能になりました。フィーディングランプもバレルチャンバーと一体の構造へと変更され、シンプルながらも安定してBB弾を給弾できるよう工夫されています。
HOP機構の変更によりアウターバレルの形状が変更となったため、Gen1とGen2のアウターバレルは社外品であっても互換性がありません。しかしながら、Gen2のレシーバーにGen1アウターバレルを使用する場合は、HOPチャンバーユニットとフィーディングランプを組み合わせることで取り付けが可能です。
ボルトキャリアが新型に
MP5 は、実銃同様に9mmのショートストロークで小気味良いブローバックが魅力です。 UMAREX MP5 ガスブロ では専用設計のボルトキャリアがスチールプレスのアッパーレシーバー内部でストロークする、極めて実銃に近い動作機構が魅力です。
Gen2ではボルトキャリアのローラーロッキング部や、エキストラクターパーツ部がボルトと一体となり、ボルトオープン時にイジェクションポートから覗き込んだリアルさは少し失われてしまったものの、ブローバックシリンダーは気密性の高いものとなっており、動作と燃費が向上しています。
また、リコイルスプリングもボルトキャリア上部に固定されるようになり、テイクダウンの際にスプリングが勢いよく飛んでしまうトラブルは無くなりました。
残弾ゼロのギミックを搭載
実銃の MP5 では M4 のように残弾が無くなったことを知らせるボルトストップ機能がありません。そのためリアルさを失なわないようオートボルトオープン機能を MP5 ガスブロに搭載することはせず、 UMAREX MP5 ガスブロ の初期モデルではマガジンのBB弾を撃ち尽くしても空撃ちができることから、サバゲーでは弾が出ていないことに気づいてからマガジンチェンジを行う必要がありました。
これはGen2から新設された機能というわけではないですが、 Gen2 モデルに付属するマガジンは残弾ゼロの状態になるとフォロアーがノズルに当たるように工夫されており、ボルトキャリアが完全に閉鎖しない状態を作り出します。この状態ではトリガーを引くことができませんので、射手は残弾が無いことに気づくことができます。
マガジンチェンジに伴う、 UMAREX MP5 の操作は下記のように行うことでノズルの劣化を最小限に抑えることができます。
1.残弾がなくなり、ボルトキャリアが閉鎖位置の手前で止まっていることを確認
2.コッキングハンドルを引きロックポジションに入れる
3.マガジンを抜く
4.新しいマガジンを入れる
5.コッキングハンドルを戻す
慣れるまではM4と比べると多少煩わしさを感じるかもしれませんが、 MP5 は実銃であっても同じ作法です。
UMAREX MP5 ガスブロ ならではのリアルなリロード・アクションをお楽しみ頂ければと思います。
UMAREX MP5 ガスブロ
Gen2モデルでは特に大きな擦り合わせや加工の必要もなく、箱出しでの状態で元気に動く MP5 ガスブロ。
MP5 は、現代のPDWやM4/AR-15カスタムと比べると古さを感じるところはありますが、レシーバーの溶接痕やスチールならではの質感は、何ものにも代え難い魅力と所有欲を掻き立てます。
この機会にサブマシンガンの最高傑作 UMAREX MP5 ガスブロ を手に取ってみてはいかがでしょうか!?
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